まんがは読むものですね~


藤子不二雄の名作に「まんが道」という作品があります。藤子不二雄が小学校のころ富山で出会い、どうやってマンガ家になったかを描いた私小説的な作品です。

戦後の貧しいなか苦労しつつも手塚治虫にあこがれて上京。売れっ子マンガ家になっていく立身出世の物語は感動です。若きマンガ家仲間と貧しいながらも切磋琢磨していく青春群像劇は子供心にもクリーンヒット!

影響うけた僕は、将来マンガになっちゃる!と夢を燃え上がらせました(半年もつづきませんでしたが)

いっぽう最近、NHKでアニメ化もされていた「バクマン」というマンガ。これも現代風まんが道。少年ジャンプで人気マンガ家になりアニメ化を目指す2人の少年の物語。

こちらは完全にフィクションなのですが、ジャンプの舞台裏がリアルに描かれています。ジャンプってアンケート至上主義で、人気がなくなるとすぐ連載を打ち切られます。

主人公は過酷な週刊連載に体をこわして入院。休載したら人気が下がり打ち切りになったり、編集に介入されてやりたくないギャグマンガ描かされたり、とにかく商業主義にふりまわされるあたりがリアル。

明るい作風なんで決して悲壮感はないし面白いのですが、マンガ家って大変な仕事だな~って思える作品です。おなじマンガ道でもえらい違いです。これ読んでマンガ家目指す子共は少なそうです。マンガは読むものですねぇ。