大学病院で顎関節症の診断をもらった方がいらっしゃいんました。
とにかく痛くて口が開かない。
見せてもらうと指1本が入るのがやっと。
ちなみに自分の指3本がたてに口に入れば正常です。
それに対して指1本がやっとですから状態はかなり悪いです。しかも顎に痛みもあります。
顎が痛い人には大雑把に2パターン。
耳の前や周囲(たまに耳の中)が痛い人。
次に頬が痛い人。
これはそれぞれ悪い場所が違います。
この方は耳の前に痛みがありました。
検査では触診による圧痛検査。
顎の可動性検査。
顎の軌道の検査。
などなどを行います。
そこから適切な施術とセルフケアを見ていきます。
セルフケアをしていただくと回復が速いのでお願いします。
でも、その人その人の状態にあわせないと返って効果出ません。
適切な段階で、適切なセルフケアをご紹介することが大切だと考えています。
指1本しか入らない人。
指2本入るけど痛い人。
痛みはないけど口が開かない人。
それぞれ必要なケアが違います。
今回は状態がかなり悪いのでセルフケアは、
すごくソフトで顎に負担がないものをご紹介しました。
普段、ご紹介してるものをアレンジして軽いものにしました。
痛みがある方は口を開けることに不安を感じます。
良かれと思って背伸びして体操をお願いすると出来なかったりします。
とにかく安心して実践できる事が大切ですね。
施術は背骨からです。これ基本です。
背骨だけで口を開ける時の痛みがなくなったと喜んでくれました。
背骨が大事なんでけど、同業の方でもあまり理解してくれません。
当院ではいつも背骨→あごの順で施術しています。
さすがに指1本も開かない人が1回でパカっと開いたりはしません。
魔法じゃないので状態が悪ければ回数は必要になります。
今回は指1本が1.5本くらいになりましたが、やっぱり悪い方だと思います。
上手くいくと指2本くらいにはなります。
回復のペースはやっぱり状態の善し悪しに左右されます。
じっくりと経過を見て、早く回復してもらうようにがんばります。