先日、NHKで命にかかわる腰痛という番組をやっていました。
何ィィィィ!?そんな衝撃的な腰痛があるのか!?
尿管結石?でも命には関わらないよなぁ。と番組に引きこまれました。
そして、その腰痛になり辛くも命をとりとめた人のインタビュー。
ギックリ腰かと思ったら命に関わる腰痛だった。
痛みがなかったのでシップ貼っていたら命に関わる腰痛だった。
しかしてその正体は!!
「大動脈解離」アーンド「腹部大動脈瘤」
これは大変だ!当院の患者さんの見極めにも気を配り病院をご案内しなければ!
とはなりません(笑
正直、なーんだ。それは稀でしょ~(笑)って拍子抜け。
「大動脈解離」と「腹部大動脈瘤」なら昔の仕事で専門分野でした。
僕はもともと心臓外科のオペに器械操作で参加していました。
200例以上のオペに入りましたが大動脈のオペはそんなにありません。
心臓外科のオペの8割はバイパス術。
「大動脈解離」と「腹部大動脈瘤」のオペはそれに比べだいぶ少ないです。
大動脈解離なんて起こったら緊急オペです。
確かに隣の奥さんと立話してたら背中が痛くなって、
運ばれてきたら大動脈で緊急オペという経験があります。
TVもまるっきり嘘じゃないです。
でも割合にしたら少ないよなーって思います。
命に関わる腰痛は確かにある!!
でも、すっごい稀だし心配するだけ損ですよって感じです。
でもこれって自分の専門分野だからそう思えるんですよね。
腰痛も心臓外科もたまたま自分の分野だっただけです。
これがアレルギーの話題だったり、糖尿病の話題だったりしたら門外漢です。
ええー。心配。大変って思っちゃうでしょうね。
やっぱりTVの健康番組は重症なものを取り上げるので1歩引いて見た方が良いと思いました。
ちなみに自己診断としては
「横になってもどんな姿勢になっても全く和らがない腰痛は怪しい。」
と言うことでした。
これは一理あると思います。
以前、妊婦さんの腰痛でそういう経験がありますが陣痛でした!!
やはり普通の腰痛とは違いました。
でも大動脈の場合は、それ以前に動脈硬化とか前駆症状があるはずですけどね。
大動脈乖離じゃない腰痛はどうぞご相談ください(笑
錦糸町カイロプラクティック
佐倉茂樹